韓国、来年の潜在成長率が1.7%まで低下…41か国中24位に後退

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • OECDは韓国の来年の潜在成長率が1.7%まで低下し、41か国中24位に後退すると見込んでいる。
  • 韓国の潜在成長率の下落幅はGDPが1兆ドルを超える14か国の中で2番目に大きく、投資環境の不確実性が高まっていると伝えた。
  • OECDは構造改革および規制緩和を通じて成長潜在力を高めるべきだと勧告した。

OECD、発表のたびに下方修正

経済規模が13倍も大きい米国より低い 

「高齢化と構造改革の遅れが原因」

『来年の反発』を図る政府が苦慮

写真=シャッターストック
写真=シャッターストック

韓国の来年度の潜在成長率が1.7%まで低下すると見込まれた。経済協力開発機構(OECD)は今年初めて2%を下回った韓国の潜在成長率が一段と急速に落ち込むと予測した。来年を『潜在成長率反発の元年』と掲げた政府の悩みは深まる見込みだ。

3日付のOECD最新経済見通し報告によると、韓国の来年の潜在成長率は1.71%と示された。今年1.92%の潜在成長率が1年で0.21%ポイント下落すると予測した。韓国銀行など国内機関が推計した潜在成長率(約 1.8%)より低い水準だ。

来年の潜在成長率の順位も41か国中24位に後退すると見込まれる。我々と経済規模が似たオーストラリア(2.09%)、スペイン(1.94%)はもちろん、経済規模が約13倍の米国(2.03%)にも遅れを取った。OECDは、2023年に16位だった潜在成長率の順位が2027年には25位に落ち込むとみた。

潜在成長率とは、一国の労働、資本、資源などすべての生産要素を動員して物価上昇を招かずに達成できる最大の成長率を指す。少子化・高齢化で経済活動人口が急減する中、労働や教育など主要分野の構造改革が遅れている点を反映したものだという分析が出ている。

OECDの韓国潜在成長率の推定値は、新たな経済見通しが発表されるたびに下方修正されている。昨年末には今年2.02%、来年1.98%と示し、成長の潜在力は当面2%前後にとどまると見込んでいた。しかし昨年6月には今年1.94%、来年1.88%を提示し2%台崩壊を知らせ、今回の報告ではそれぞれ0.2%ポイント、0.17%ポイントさらに引き下げた。OECDが今回の報告から公開し始めた2027年の潜在成長率は1.57%だった。

通常、経済規模が大きくなると潜在成長率は低下するが、韓国は特に下落のスピードが速いことが問題だ。韓国の潜在成長率は2016年の2.94%から来年の1.71%へと、10年で1.23%ポイント低下すると見込まれている。国内総生産(GDP)が1兆ドルを超える14か国のうち、政情不安が深刻なトルコに次いで2番目に落ち幅が大きかった。

同じ期間、イタリア(0.94%ポイント)やフランス(0.29%ポイント)などは潜在成長率を押し上げた一方、オランダ(-0.07%ポイント)、オーストラリア(-0.23%ポイント)、米国(-0.27%ポイント)などは潜在成長率が低下したが、韓国ほど深刻ではなかった。

OECDは報告で、労働市場の二重構造の改革、年功序列から成果主義への賃金体系の転換など構造改革を勧めた。また "貿易および外国直接投資(FDI)の障壁を下げ、国家の関与が大きい分野を競争に開放するなどの規制改革が成長を促進し得る" と助言した。

イ・ジェミョン大統領は先月の首席・補佐官会議で "来年を潜在成長率反発の元年とする" と述べ、規制、金融、公共、年金、教育、労働の6分野で構造改革を行うと表明した。しかし具体的な政策は示されていない。

カン・ジンギュ記者 josep@hankyung.com

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