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トランプ氏、協議決裂直後に超強硬策 「ホルムズ海峡の全船舶を封鎖」
概要
- トランプ大統領が ホルムズ海峡の海上封鎖 を電撃的に表明し、イランに対する追加の 軍事行動の可能性 も示唆したと伝えた。
- 米国はイランに 高濃縮ウランの全量搬出 と ホルムズ海峡の即時開放 を求めたが、協議は合意に至らず決裂したと報じた。
- トランプ大統領の強硬メッセージで、2週間の 停戦期間 内の合意成立は遠のき、中東情勢の緊張が改めて高まっていると伝えた。
期間別予測トレンドレポート


核・ホルムズで平行線、バンス氏ら交渉団は全員帰還
トランプ氏「恐喝行為」 封鎖と軍事行動完了を警告
イラン「168件の提案を出した」 責任は米国にあると主張

ドナルド・トランプ米大統領は、イランとの終戦交渉が決裂した直後、ホルムズ海峡の海上封鎖に踏み切る方針を打ち出し、イランに対する追加の軍事行動の可能性も示唆した。2週間の停戦発表でいったん和らいだかに見えた緊張は、再び最高潮に向かっている。
トランプ大統領は6月12日、交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に長文の声明を投稿し、「イランが核の野望を放棄しないことが唯一重要な事実だ」と主張した。そのうえで「米海軍は直ちにホルムズ海峡を出入りするすべての船舶を封鎖する手続きを始める」と表明した。
トランプ大統領は、イランが機雷設置を持ち出してホルムズ海峡の開放を拒んでいることについて「世界的な恐喝行為だ」と非難した。さらに「どの国の指導者も、特に米国は恐喝されない」と訴えた。イランに「違法な通行料」を支払った船舶は、公海上で安全な航行の保証を受けられないとも威嚇した。
追加の軍事行動の可能性にも直接言及した。トランプ大統領は「イラン海軍は消え、空軍もなくなり、防空網も無力化された」と主張したうえで、「適切な時点で残るイランの軍事力を完全に終わらせる準備ができている」と警告した。続けて「我々に向けて発砲するイラン人は誰であれ地獄に送る」とも書き込んだ。
協議は6月11日午後から6月12日未明まで、パキスタンのイスラマバードで約21時間にわたって続いたが、合意には至らなかった。トランプ大統領は「多くの部分で合意したが、核問題では何も合意できなかった」と説明し、「イランは決して核兵器を保有できない」と強調した。J・D・バンス副大統領は、イランが長期にわたり核兵器を開発しないという根本的な約束をまだ確認できていないとして、合意なしで帰還した。
米交渉団もイスラマバードから全員撤収した。米当局者によると、バンス副大統領を乗せたエアフォースツーが途中給油のためドイツのラムシュタイン米空軍基地に着陸した時点で、ジャレッド・クシュナー氏、スティーブ・ウィトコフ中東担当特使、実務交渉団を含め、誰もパキスタンに残っていなかった。警護や儀典要員を含む米側代表団は約300人規模だった。CNNは、実務段階でもイランとの直接交渉は直ちに再開しないと分析した。
イラン外務省のエスマイル・バガイ報道官は「主要な2〜3の争点で隔たりがあった」と述べた。「1回の交渉で合意に達すると期待するのは難しく、そう考えるのが自然だった」とも語った。イランの半官営タスニム通信は、米国の過度な要求で合意に至らなかったとするイラン側交渉関係者の話を伝えた。関係者は「イランは急ぐ必要がない」としている。
争点の中心は核問題とホルムズ海峡だった。米国はイランに対し、高濃縮ウランの全量搬出とウラン濃縮計画の制限を求め、ホルムズ海峡の即時開放も強く迫った。一方、イランは「平和的な原子力エネルギー利用の権利」を掲げ、濃縮放棄は受け入れられないとの立場を崩さなかった。ホルムズ海峡についても、最終合意の後でなければ開放できないとの姿勢だったと、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。
トランプ大統領が6月12日に強硬なメッセージを打ち出したことで、6月21日までの2週間の停戦期間内に合意点を見いだす可能性は薄れている。交渉決裂を受けてイスラエルがレバノンへの攻撃を強めれば、協議にはさらに悪材料となる恐れもある。
ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com

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