概要
- 申鉉松氏は、物価と成長が相反する場合は物価に重きを置くと明らかにした。
- 中東リスクの長期化でコア物価と期待インフレが上昇すれば、金融政策を使う必要があると述べた。
- 最近の高ウォン相場は、オフショアのNDF取引など帳簿外のデリバティブが大きな割合を占めたようだと語った。
期間別予測トレンドレポート


韓国銀行総裁候補の人事聴聞会
「今は成長より物価を重視」
高ウォン相場、"尾が胴体を振る"結果

韓国銀行(BOK)総裁候補の申鉉松(シン・ヒョンソン)氏は6月15日、「足元の状況では、物価と成長が相反するなら物価に重きを置く」と述べた。一方、市場で自身を「実用的なタカ派」とみる見方については、「タカ派かハト派かを二分法で分けるのは望ましくない」と距離を置いた。
申氏は同日、国会財政経済企画委員会の人事聴聞会に出席した。中東戦争を受けて成長には下押し圧力がかかる一方、物価は上昇が見込まれるなか、政策目標の優先順位を問われると、「特に韓国のように原油価格に敏感な経済では、原油高の衝撃がかなり大きいだけに、物価に重きを置く」と答えた。物価より成長を軽く見ているようだとの質問には、「軽く見ているのではない。安定的な成長の基盤は物価安定と金融安定だ」と強調した。
申氏は「中東リスクが続き、コア物価や期待インフレの上昇に波及して2次的な影響が出れば、金融政策を使わなければならない」と指摘した。聴聞会に先立って国会に提出した事前回答書でも、「最近の物価上昇は一時的な供給ショックによるもので、金融政策で対応するのは望ましくない」と説明した。そのうえで、戦争が長引き、物価と景気への影響が大きく拡大する場合には、金融・財政政策を含む複数の政策を併用して対応すべきだとした。
申氏は、韓国銀行の金融通貨委員会が6月10日に政策金利を7会合連続で据え置いたことについて、「現在の状況にかなり合致している」と評価した。「金利を動かさなかったことを受動的な行為とみなすことはできない」とも語り、物価圧力と景気減速の間で戦略的忍耐を選んだ結果だと説明した。
ウォン・ドル相場については、「ここ数カ月かなり高い水準が続いているのは事実だ」と述べたうえで、帳簿外デリバティブを通じた取引が多く、「尾が胴体を振る現象」が表れたようだと分析した。昨年4月の米国の相互関税賦課時や、2年前の円キャリートレード解消時にも、帳簿上の資本流出より帳簿外デリバティブを通じた取引が多かったと説明した。今回もオフショアの差金決済先物為替(NDF)取引がかなり大きな割合を占めたようだと付け加えた。
ステーブルコインに対する否定的な見方はやや和らいだ。申氏は「過去にステーブルコインに否定的だったのは事実だ」としたうえで、「中央銀行を率いる立場に立つ以上、ステーブルコインは預金トークンと補完的にも競争的にも使いうるという方向で考えを整理した」と述べた。
外貨資産の保有を巡る利益相反論争については、「半分以上を処分した」と説明した。「短期間のうちに100%処分する」とも語った。
シム・ソンミ 韓国経済新聞記者 smshim@hankyung.com

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