概要
- トランプ大統領は、イランとの戦争が ほぼ終わりに近い とし、2日以内に何かが起こる可能性がある と述べ、2回目の停戦協議に楽観的な見方を示した。
- 米国はイランに ウラン濃縮の恒久禁止 を求める一方、グランド・バーゲン を推進し、イランが同意すれば 経済的に正常な国家として扱う 方針を示した。
- 米国の仲介でイスラエルとレバノンは 33年ぶりにホワイトハウスで高官協議 を開き、ホルムズ海峡を通過する船舶の増加 を背景に停戦期待が高まっている。ただ、イランの対応次第では事態が再び悪化する可能性もあると伝えた。
期間別予測トレンドレポート


2回目の停戦協議が急進展
ホルムズ海峡の通航船舶も増加
バンス氏「トランプ氏は大胆な合意望む」
ウラン濃縮の恒久禁止を要求
イスラエルとレバノンの停戦協議も進展
ホワイトハウスで33年ぶり高官協議

ドナルド・トランプ米大統領は、イランとの戦争がほぼ終わりに近づいているとの認識を示し、近く「良いこと」が起きるとして停戦協議に楽観的な見方を示した。米国の仲介でイスラエルとレバノンの政府高官もホワイトハウスで会談した。米軍の統制下でホルムズ海峡を通過する船舶も増えており、停戦への期待は一段と強まっている。
「ほぼ終わりに近い」
トランプ大統領は6月14日(現地時間)、FOXニュースのインタビューでイランとの戦争について「私の考えでは、ほぼ終わりに近いようだ。終結に極めて近い状態にあると思う」と繰り返し語った。「イランは交渉を切実に望んでいるようだ」との見方を示す一方、「われわれはまだ終わっていない」とも述べた。
これに先立ち、ニューヨーク・ポストとの電話インタビューでも「今後2日以内に何かが起こる可能性がある」と発言し、2回目の停戦協議が始まる可能性に言及した。パキスタンのイスラマバードにいる記者には、協議の進み具合は「やや遅い」としたうえで、次の会談場所として「より中心的な場所、おそらく欧州」を挙げた。
ただ、その通話から約30分後に再び電話をかけ、「あなたはそこにとどまるべきだ」と伝えたうえで、「2日以内に何かが起こる可能性があり、われわれがそこへ向かう可能性はさらに高まった」と話した。2回目の会談場所がイスラマバードになる可能性を示唆した発言と受け止められる。トランプ大統領は「現地の軍司令官であるアシム・ムニール・パキスタン陸軍参謀長が非常にうまくやっている」と付け加えた。
もっとも、パキスタンのシャバーズ・シャリフ首相は6月14日から6月18日まで、サウジアラビア、カタール、トルコを歴訪する日程に入っている。このため、実際の会談場所はパキスタンではない可能性もある。トランプ大統領はABCニュースの取材に対しても「これから驚くべき2日間になる」と語り、停戦延長は必要ないとの考えを示した。
イランに譲歩要求
焦点は、米国とイランの目標の隔たりがどこまで縮まったかだ。J・D・バンス米副大統領は同日、ジョージア州アトランタ近郊のジョージア大学キャンパスで開かれた右派系青年運動団体の行事に出席し、トランプ大統領は「小さな合意を望んでいない」と述べた。「グランド・バーゲン(大きな合意)をまとめたいと考えている」と明らかにした。
トランプ大統領はニューヨーク・ポストとのインタビューでも、米国がイランに対しウラン濃縮の制限期間として「20年」を提案したことに不満を示した。「私は一貫して、彼らが核兵器を保有してはならないと言ってきた」と語り、「だから20年という期間は好まない」と話した。恒久的に禁じるべきだとの考えを示した形だ。イランがこうした構想に同意する可能性は高くないが、トランプ氏特有の圧力戦略の一環とみられる。
バンス副大統領はまた、トランプ大統領の対イラン提案は単純だと強調した。「あなた方(イラン)が正常な国家として行動する意思があるなら、われわれもあなた方を経済的に正常な国家として扱う意思がある」という内容だ。CNNは、2回目の協議でもバンス副大統領とスティーブ・ウィトコフ米中東特使、ジャレッド・クシュナー氏(トランプ大統領の長女婿)が米交渉団を率いると報じた。
レバノン攻撃も止まるか
米国の統制を離れつつあるように見えたイスラエルが、停戦を巡って前向きな姿勢を示していることも好材料だ。
イスラエルとレバノンの政府関係者は同日、米政府の仲介でホワイトハウスで会談した。国交が途絶えている両国が高官協議を開くのは1993年以来、33年ぶりだ。レバノン政府には、イランの代理勢力であるヒズボラを直接統制する権限がないという限界がある。それでも、イスラエル政府が停戦協議に意欲を示している点は前進といえる。
イランは停戦と終戦の条件として、レバノンに対するイスラエルの攻撃停止を求めてきた。イランとの協議に先立ちこの問題を解決しようとする米国の強い意向が、イスラエルを交渉の席に着かせたとの見方がある。
イランがトランプ大統領の求める早期合意に応じるかどうかは、なお不透明だ。ブルームバーグ通信は、イランが米国との正面衝突を避けるため、ホルムズ海峡を通る原油輸送を一時停止する措置を協議していると報じた。イランにとっては、停戦協議をできるだけ早くまとめる動機にもなりうる。
ホルムズ海峡では商船の通航も小幅に増えたとみられる。ただ、イスラム革命防衛隊が米国の要求に不満を強めれば、事態が再び悪化する可能性もある。
ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com

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