概要
- 米国との 停戦交渉 を巡り、イラン強硬派陣営が前例のない 分裂 の様相を示していると報じた。
- 超強硬派の議員らが 停戦交渉団 とガリバフ議長の指導力を支持する署名を拒み、対立が 権力闘争 に広がっていると伝えた。
- IRGC系の タスニム・ニュース は、超強硬派の すべての制裁解除要求 と 全面停戦要求 は非現実的だと指摘し、現実的な交渉路線を擁護したと報じた。
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米国との停戦交渉を巡り、イラン権力中枢の内部対立が深まっている。これまで一枚岩を保ってきた強硬派陣営に、前例のない分裂が生じていると、反体制系メディアのイラン・インターナショナルが4月29日に報じた。
亀裂が表面化したのは週初めだった。超強硬派の議員らが、停戦交渉団への支持を示す連名への署名を拒否した。その後は、保守系メディアのラジャ・ニュースと、イスラム革命防衛隊(IRGC)系のタスニム・ニュースが公の場で非難を応酬する異例の展開に発展したという。
対立の核心には、元核交渉トップのサイード・ジャリリ氏を支える超強硬派と、最近のイスラマバード交渉を主導したモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長の支持勢力との権力闘争がある。
ジャリリ系7人を含む議員27人は、パキスタンのイスラマバードを訪れた停戦交渉団と、これを率いたガリバフ議長の指導力を支持する連名への署名を拒んだ。
交渉団の一員だったマフムード・ナバビアン議員は、最高指導者一族のモジタバ・ハメネイ氏が定めたとされる「レッドライン」が踏み越えられたと主張した。交渉団がこの一線を破り、米国と核問題を巡って接触したとも明らかにした。
ジャリリ元代表も自ら攻勢に加わった。自身のソーシャルメディアでモジタバ氏に対し、現在の交渉が本人の指示によるものか明確にするよう求めたうえで、「そうでないなら、これは当局者らの扇動であり、あらゆる声明はクーデターを企てる者によって書かれたものだ」と投稿し、交渉団を率いたガリバフ議長を名指しで批判した。
双方の緊張は、国営系メディア同士の舌戦にも広がった。ジャリリ陣営の立場を代弁する保守系メディアのラジャ・ニュースと、IRGC系のタスニム・ニュースは、互いに国家の結束を損ねているとして非難し合った。
タスニム・ニュースは社説で、超強硬派が掲げる「すべての制裁解除要求」や「域内の同盟勢力に対する全面停戦要求」といった条件は非現実的だと指摘した。現実路線の交渉方針を擁護する論調に、ラジャ・ニュースは激しく反発した。
最終的にタスニム・ニュースは当該記事を削除した。ただ、双方の感情的な応酬はなお続いている。
コ・ジョンサム 韓経ドットコム記者 jsk@hankyung.com

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