プーチン・ゼレンスキー間の会談が間もなく…「領土交渉」だけが残された

出典
Korea Economic Daily

概要

  • プーチン大統領とゼレンスキー大統領の首脳会談が1~2週間以内に開催される可能性が高まる中、ウクライナとロシア間の領土交渉が最大の争点として浮上したと伝えた。
  • トランプ大統領はウクライナへの安全保障を欧州と米国が協力して提供すると述べ、詳細は10日以内に公式な文書で整備される予定だと明らかにした。
  • ロシアが実際に協議に積極的に臨むかは不透明であり、今後ドンバス地域など領土問題の解決や関連する地政学リスクが投資判断の主要な変数となると指摘した。

2週間以内にロシア・ウクライナ首脳会談の可能性

トランプ「うまくいけば三者会談を開く」

ドナルド・トランプ米国大統領がウクライナとロシアの首脳会談に向けて調整に入ったと18日(現地時間)明らかにした。2022年2月、ロシアの侵攻によって始まったウクライナ戦争が重要な分岐点を迎えた。

トランプ大統領はこの日ホワイトハウスで、ボロディミル・ゼレンスキーウクライナ大統領、イギリス、ドイツ、フランスなどヨーロッパの首脳との拡大会議を終えた後、SNSで「私は(ウラジーミル)プーチンロシア大統領に電話をかけた」と明かした。そして「その会談の後、両大統領に私を加えた三者会談を行う」と述べた。ゼレンスキー大統領も「条件なしでプーチン大統領に会う準備ができている」と語った。

フリードリヒ・メルツ独首相も、プーチン大統領が2週間以内にゼレンスキー大統領との二国間会談を開く案に同意したとAFP通信が伝えた。しかし、ユーリ・ウシャコフクレムリン外交政策顧問はロシアとウクライナ首脳の二国間会談を「アイデア」として格下げし、実際に二国間会談が成立するかは不透明だとの指摘がなされた。ロシアはウクライナ東部占領地のドンバス地域の領土を望んでいる。

トランプ大統領はこの日ウクライナの安全保障に関して、「ヨーロッパ各国が米国と協力して提供することになる」と明らかにした。これにより今後最大の争点は、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の「領土交渉」になるとの観測が出ている。

米・欧州の安全保障を引き出したゼレンスキー「プーチンと無条件で会う」

プーチン・ゼレンスキー間の会談が間もなく…「1~2週間以内に停戦の結果が出る」

ドナルド・トランプ米大統領が18日(現地時間)、「ウラジーミル・プーチンロシア大統領がウクライナに対する安全保障を受け入れた」と述べた。ボロディミル・ゼレンスキーウクライナ大統領と7人の欧州首脳とホワイトハウスで会った席でのことだ。また、「ウクライナへの安全保障は欧州各国が米国と協力して提供することになる」と強調した。ゼレンスキー大統領が米国と欧州の安全保障の約束を取り付け、今度の焦点はウクライナとロシア間の「領土交渉」に移った。

◇「10日以内に安全保障を文書化」

トランプ大統領はこの日ホワイトハウスでの会談とその後のSNS等を通じウクライナ安全保障に関連し、「彼ら(ヨーロッパ)が第一防衛線」だが「われわれは彼らを助ける。われわれも関与する」と明らかにした。ウクライナとヨーロッパが望む安全保障を再確認した形だ。この日の会談はトランプ大統領とゼレンスキー大統領の二国間会談に続き、その後ヨーロッパ首脳が参加する拡大会議形式で行われた。拡大会議には、イギリス、フランス、ドイツ、ポーランド、フィンランド、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)など7人の欧州首脳が参加した。

ただしウクライナ安全保障を具体的にどう実施するかについてはまだ明らかになっていない。ヨーロッパはウクライナが攻撃されれば自動的に介入するNATO型集団防衛体制を期待している。欧州軍の駐留も検討されている。この日トランプ大統領は、米軍駐留に関する度重なる質問に明確に答えず、米軍駐留は考慮していない印象を与えた。

トランプ大統領は欧州首脳との多者会談中にプーチン大統領に電話をかけたとされる。その後プーチン大統領とゼレンスキー大統領の間で二国間会談の調整を進めており、続いて自身が参加する三者会談を行うと公言した。

ゼレンスキー大統領はこの日ホワイトハウスでの会議後、ラファイエット広場での記者会見で「米国が安全保障の一員として参加し、調整の支援をしてくれる大きなシグナルを受け取った」とし、「安全保障の詳細は10日以内に準備し、文書で公式化する」と語った。フィナンシャル・タイムズ(FT)はウクライナがロシアとの平和協定後、米国の安全保障を受けるために1,000億ドル(約₩140兆)規模の米国製武器を購入することにしたと報じた。

ゼレンスキー大統領はこの日、領土を譲る問題については直接的な立場を表明しなかった。「領土問題はロシアとウクライナが共に決定すべき事案」とし慎重な態度を示した。トランプ大統領も「ウクライナが決める問題」として直接的な圧力は避けた。

◇ ロシア側の反応は「冷ややか」

カギを握るのはロシアがトランプ大統領の描いた通りに動くかどうかだ。プーチン大統領は2022年2月ウクライナ侵攻後、一度もゼレンスキー大統領と直接会っていない。

トランプ大統領は両者がまもなく会うと明かしたが、ロシアの反応はやや異なる。ユーリ・ウシャコフ大統領府(クレムリン)外交顧問はこの日「ロシアとウクライナ交渉に参加する代表団の格上げ方法について議論した」とだけ述べた。首脳会談という表現を避けた形だ。

トランプ大統領はロシアがウクライナへの安全保障案に同意したとみているが、実際に公にされたことはない。これまでプーチン大統領はウクライナのNATO加盟を決して受け入れないとしてきた。

たとえ「ビッグディール」が成立して戦争が一時停止したとしても、これが終わりではないという懸念も少なくない。今回の協議でドンバス地域を確保した場合、それを足掛かりに再侵攻する可能性も指摘されている。プーチン大統領の戦略にトランプ大統領が巻き込まれた可能性も否定できない。

トランプ大統領はこの日ホワイトハウスで欧州首脳を含む多者会議に入る直前、マイクが入っているのに気づかず「私のために(プーチンが)交渉しようとしているようだ」と言い、「わかりますか? ばかばかしい話ですよね」と付け加えた。自身がプーチンと良好な関係だからこそ交渉が成立したと理解していることを示す場面だ。

ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com

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