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「AIブーム、『急激な株式市場の調整』リスクを招く」…IMFとBOEの警告

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • IMFとBOEは最近のAIブーム株式市場のバリュエーションをドットコム・バブル時の水準まで押し上げ、急激な市場調整のリスクを警告したと伝えた。
  • BOEは米国株の株価収益率が歴史的平均を上回っており、世界の金融市場で突然の調整が発生する可能性があると述べた。
  • 一方でエヌビディアCEOや米連邦準備制度の関係者は今回のAIブームは過去のバブルとは異なり、AI投資は金融安定性への脅威ではないと強調した。

IMF総裁「AIへの楽観的な心理が突然転換する可能性がある」

BOE「株価収益率、ドットコムの絶頂期に近い」

国際通貨基金(IMF)と英国中央銀行(BOE)という世界的な金融当局は、人工知能(AI)ブームが世界の株式市場をドットコム・バブルの時期の水準まで押し上げており、『突然の調整』の可能性を警告した。

クリスタリナ・ゲオルギエワIMF総裁は8日(現地時間)、米ワシントンD.C.のミルケン研究所で「AIの生産性向上の潜在力に対する市場の楽観的な心理が突然転換する可能性があり、そうなれば世界経済全体に衝撃を与え得る」と述べた。また「現在の株式市場のバリュエーションは25年前のインターネット・ブーム当時の水準に近づいている」と語った。

ゲオルギエワ総裁は「AIに対する楽観論が市場を熱くし、世界経済を支えるのに一定部分寄与してきた」と認めつつも、「もし株価が急激に調整されれば世界の成長が鈍化し、金融市場の脆弱性が露呈し、特に新興国はその影響ではるかに厳しい状況に陥るだろう」と警告した。

BOEの金融政策委員会(FPC)も同日公表した最近の会合議事録で、現在のAIブームが2000年のドットコム・バブル崩壊当時と類似した市場構造である点を指摘し、「世界の金融市場で突然の調整が発生する可能性がある」と警告した。

BOEは米国株の景気循環調整後の株価収益率がドットコム・バブルのピーク時の水準に近いと分析し、「25年前のドットコム・バブルの頂点時と似た水準だ」と評価した。また「S&P500指数の1年先行株価収益率(PER)は25倍で、歴史的平均と比べて高い水準にあり、2000年のドットコム・バブル時よりはやや低い」と付け加えた。

ただし反論も少なくない。ジェンセン・フアン(エヌビディアCEO)はこの日CNBCのインタビューで「今回のAIブームはドットコム・バブルとは根本的に異なる」と主張した。彼は「現在のハイパースケーラー企業は『Pets.com』のようなドットコム期の新興企業と比較にならないほど財務的に健全で資本力が強い」と述べた。ハイパースケーラー企業とはマイクロソフト、グーグル、メタなど、データセンター・コンピューティング・ストレージ・ネットワークのインフラを自社で構築する能力を持つ企業を指す。Pets.comはドットコム・バブルを象徴する企業で、当時上場9か月で株価が1ドルを下回った。

一方、米中央銀行(Fed)関係者もAIバブルの可能性は低いと見ている。メアリー・デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は最近「AIの泡は金融安定に対する脅威ではない」と述べ、「経済学的には『良いバブル』に近い」と語った。彼は「AI投資ブームにより大規模な資金が技術革新に流れ込んでおり、たとえ初期の投資家が期待した全ての利益を得られなくても、その投資が生産的な資産として残るなら社会全体としては得になる」と説明した。

ニューヨーク=パク・シンヨン特派員 nyusos@hankyung.com

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