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"最近誰がドルを買うんだ" 一変…次々と買い集められた『これ』の正体

ソース
Korea Economic Daily

概要

  • 最近のグローバル市場では、金・ビットコイン・株式など主要な代替資産がいずれも史上最高値を更新する『エブリシング・ラリー』現象が出現していると伝えた。
  • 市場専門家は各国の債務増加と通貨価値下落のリスクに対応するために『ディベースメント・トレード』が拡大していると分析している。
  • シティやJPモルガンなど主要機関はビットコインの目標をそれぞれ18万1000ドル、16万5000ドルに引き上げ、強気見通しを示していると報じた。

金・コイン・株式が同時に上昇する『エブリシング・ラリー』

主流になった『脱貨幣取引』


各国が巨額の債務を抱え込む中

通貨価値下落に備えた投資が拡大

金・ビットコイン・S&Pが『史上最高値』


ビットコインの目標値を引き上げたウォール街

"まだ上がり足りない、18万ドルに達する"

米・欧の投資家も金ETFにベット

"各国政府が債務をインフレで解決しようとする意図を市場が理解し始めた。資産バブルはさらに大きくなり得る。"(ヘッジファンド ワンリバーアセットマネジメント創業者 エリック・ピーターズ)

金価格とビットコイン価格が同時に史上最高値を更新した。S&P500など米ニューヨーク市場の主要指数をはじめ、日本、韓国など主要国の株価指数も連日最高値を更新している。まさに上がらない資産を見つけるのが難しい『エブリシング・ラリー(everything rally)』が出現している。米ドルや日本円といった主要国通貨の価値下落に備え、金やビットコインなど代替資産に向かう『脱(脫)貨幣取引(debasement trade)』が拡大していると分析されている。

◇金価格、4000ドル台に定着

8日(現地時間)、米ニューヨーク商業取引所での12月受渡し金先物の終値はトロイオンス当たり4070.5ドルで、前日比1.7%上昇し、終値ベースの史上最高値を更新した。前日に史上初めてトロイオンス当たり4000ドルを突破したのに続き、4000ドル台に定着したかたちだ。暗号資産の代表格ビットコインの価格も12万ドルを超え、史上最高値で取引されている。9月末の安値の10万9000ドルから10%以上上昇した。

ニューヨーク市場は、米連邦政府の一時的な業務停止(シャットダウン)が続いていることや「人工知能(AI)バブル論」もあるにもかかわらず、S&P500指数とナスダック指数が同時に史上最高値を更新した。ダウ・ジョーンズ・マーケットデータによれば、1975年以降、金価格とS&P500が同日に史上最高値を記録したのは今回が初めてだという。

日本の日経225指数も、次期首相候補として積極的な財政政策を重視する高市早苗が有力視される中で最高値ラリーを展開している。

一般に市場では、安全資産である金が上がると、リスク資産である株や仮想資産などは下落するという『逆の相関関係』がある。しかし今は株、金、ビットコインがすべて同時に上昇するという『異常現象』が起きている。ブルームバーグ通信は、世界の主要国の債務増加に伴う財政懸念が高まり、通貨価値下落に備える『ディベースメント・トレード』が拡大していると分析した。

この用語を最初に用いた投資銀行のJPモルガンは「今後もこのようなディベースメント・トレードの現象は続くだろう」と予想した。過度の債務を負った政府が財政健全性を回復し通貨価値を維持する可能性が次第に薄れていると市場と投資家が判断しているということだ。現在、実質購買力で見たドルの価値は2000年と比べて53%となり半分以下になっている。

◇シティ「年末にビットコインは18万ドルに達する」

ウォール街では、今年50%以上上昇した金の次のターゲットとしてビットコインに注目している。第3四半期に小動きだった暗号資産は10月に入って急上昇の流れに乗っている。10月第1週にはビットコイン上場投資信託(ETF)12本に合計32億ドルが流入した。短期的な調整はあり得るが、ムードは強気に傾いている。

シティ銀行はビットコインを「デジタル金」とし、12か月の目標を18万1000ドルに引き上げた。JPモルガンはビットコインが金に比べてかなり割安な局面にあり、16万5000ドルまで上昇余地があると分析した。金に対するビットコインのボラティリティが以前より大きく低下しているため、投資家には相対的に金よりもビットコインが魅力的な投資先になっていると見ている。現在、世界の民間部門の金投資規模が約6兆ドルで、ビットコインの時価総額は2兆3000億ドル程度であるため、ボラティリティ差を考慮すると単純計算でビットコインが約42%上昇し得るという理屈だ。

金は当面さらに上昇するという見方が優勢だ。ゴールドマン・サックスは来年末の金の目標を従来の4300ドルから4900ドルへ引き上げた。

欧米では個人投資家の金ETF保有量も急速に増えている。ゴールドマン・サックスによれば、先月9月の1か月間で欧米の金ETF保有量が112トン増え、当初予想を6倍以上上回ったという。これまで金買いをけん引してきたのは非西側の世界の中央銀行だったが、今や西側諸国の個人投資家も「通貨下落ヘッジ」のために金を買い始めたというのだ。ピーターズは「伝統的なバリュー株だけに固執せず、AI・インフラ関連資産やインフレ防御のための金・資源など実物資産も合わせて投資することが基本ポジションになるべきだ」と述べた。

ニューヨーク=ビンナンセ特派員/チェ・マンス記者 binthere@hankyung.com

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