概要
- 米連邦最高裁がトランプ政権の相互関税を違法と判断し、相互関税が無効になったと明らかにした。
- 最高裁は、関税を含む課税権は議会固有の権限であり、大統領による権限行使には議会の明確な権限委任が必要だと伝えた。
- 最高裁は、国際緊急経済権限法(IEEPA)に包括的な関税賦課権限が明記されておらず、「規制する」に課税が含まれないとして、トランプ政権の相互関税の根拠が不十分だと明らかにした。
米最高裁「違法判断」の論理は
「税・関税の賦課は議会の権限
行政府が三権分立に違反」

米連邦最高裁は「保守優位」だ。判事は計9人で、保守寄りが6人、リベラル寄りが3人だ。しかし6人が違法との意見を示し、相互関税は無効となった。
ジョン・ロバーツ長官をはじめ、ドナルド・トランプ第1次政権で任命されたニール・ゴーサッチ判事、エイミー・コニー・バレット判事など保守寄りの3人が、相互関税は違法だと判断した。トランプ大統領が任命した判事2人が、相互関税は大統領権限を逸脱するとみた格好だ。
最高裁が相互関税を違法と判断した最大の理由は「権力分立」だ。関税を含む課税権は議会固有の権限であり、大統領がこの権限を行使できるのは、議会が明確に権限を委任した場合に限られるという論理である。
ロバーツ長官は「米憲法第1条第8節は『議会は税、関税などを賦課し、徴収する権限を有する』と明記している」とし、「建国の父らはこの課税権の重要性を認識しており、そこには関税を課す権限が明確に含まれる」と指摘した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこれについて「イデオロギーを超えた司法の独立性の確認だ」とし、「行政府権限を巡る議論が続くだろう」と評価した。
トランプ政権が相互関税の根拠とした国際緊急経済権限法(IEEPA)に、包括的な関税賦課権限が明記されていない点も、最高裁判断の主要な根拠となった。多数意見は「同法は大統領に輸入や輸出に対する調査、遮断、規制、無効化、禁止の権限を付与しているが、関税は含まれていない」と述べた。さらに「通常の意味で『規制する(regulate)』という語に『課税(taxation)』は含まれない」と指摘した。
多数意見は、大統領が古い法律であるIEEPAを持ち出して関税賦課の根拠として掲げた行為が「前例のないこと」だという点も、判断の根拠とした。
チェ・マンス記者 bebop@hankyung.com

Korea Economic Daily
hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.





