米・イラン、パキスタンに交渉団派遣 「シャトル外交」で接触探るか【イ・サンウンのワシントンNow】

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 米国とイランがパキスタンで会談および直接・間接対話を再開する可能性が浮上した。
  • 米国が提示した和平交渉案に対するイランの書面回答と、パキスタンを通じた間接交渉の構図が取り沙汰されている。
  • イランの船舶拿捕と米国の海上封鎖を受け、ホルムズ海峡の軍事的緊張と船舶の足止めが続いている。

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アルジャジーラ「可能性は低いが、直接交渉が実現する余地はある」

「イランと米国は別室にとどまり、パキスタンが仲介役を担う公算」

写真:Shutterstock
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米国とイランが早ければ今週末にもパキスタンで接触する可能性が浮上している。イランは直接会談の予定を否定しているが、米国側では週末の会談開催を有力視する報道が相次ぐ。すぐに対面協議に至らなくても、水面下では双方の直接・間接対話が続いている可能性がある。

アッバス・アラグチ外相を含むイランの交渉団関係者は4月24日(現地時間)、パキスタンのヌール・カーン空軍基地に到着した。イランは今回の訪問について、米国と会うためではないとの立場を示している。イスマイル・バガイ外務省報道官はXで「イランと米国の会談は予定されていない」と述べ、交渉観測を否定した。

バガイ報道官は、アラグチ外相のイスラマバード訪問はパキスタンの高官と会談するためだと説明した。そのうえで、米国主導の戦争を終わらせ、地域の安定を回復するためのパキスタンの継続的な努力に協力する意味合いだと強調した。交渉に関するイランの立場はパキスタン側に伝えるとも付け加えた。仲介国を通じた間接交渉を念頭に置いた発言といえる。

一方、米国側は会談が近く開かれる公算が大きいとみている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)は交渉状況に詳しいイラン高官2人の話として、アラグチ外相が今週末にスティーブ・ウィトコフ中東担当特使とジャレッド・クシュナー氏(ドナルド・トランプ大統領の娘婿)に会うと報じた。アラグチ外相が米国の和平交渉案に対する書面回答を持ってイスラマバードに向かったとも伝えた。

イランはこれまで、米国によるホルムズ海峡の逆封鎖が解除されない限り会談には応じないと公言してきた。だが関係者はNYTに対し、イランが非公開では仲介国のパキスタンなどを通じて協議再開を模索してきたと明らかにした。ワシントン・ポスト(WP)も、交渉が「今週末」に再開すると報じた。WPによると、米政府当局者の1人はウィトコフ特使とクシュナー氏が会談再開を巡ってイラン側から「確認」を得たと説明し、「そうでなければ彼らは行かなかったはずだ」と語った。

これについてホワイトハウスは、交渉団のパキスタン訪問に関し「前向きな進展を期待する」と表明した。トランプ大統領も「イランが提案を持ってくるだろう」と述べ、耳を傾ける姿勢を示した。

会談の時期を巡っては、報道機関によって内容が分かれている。AP通信は土曜日の4月25日に会談が予定されていると報じた。アクシオスは複数の関係者の話として、会談が月曜日の4月27日に開かれる可能性があると伝えた。

カタール系メディアのアルジャジーラは、今回の初期接触がいわゆる「シャトル外交」の形で進むと予想している。イラン側は一方の部屋に、米国側は別の部屋にとどまり、パキスタンが両者の間を行き来して仲介役を果たすという構図だ。アルジャジーラは、米国代表団がイスラマバードに到着した直後に関連会談が開かれると伝えた。その一方で「可能性は低いが、双方の直接交渉が実現する余地はある」と指摘した。実現するかどうかは、当事者同士がどの程度友好的に向き合うか、実質的な進展をどこまで生み出せるかにかかっていると分析した。

ロイター通信によると、4月24日時点で直近24時間に同海峡を通過した船舶はわずか5隻にとどまった。アルジャジーラはロイズ・リストを引用し、世界の上位10社のコンテナ船会社に属するコンテナ船のうち少なくとも43隻が、なお中東の湾岸海域で足止めされていると報じた。

イランによる船舶拿捕と米国の海上封鎖措置が続くなか、ホルムズ海峡を巡る両国間の軍事的緊張は解消しないまま続いている。

ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com

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